働く人の本音-2

主人と結婚したことです。それまでは保育士をずっとしていたんですけど、嫁いだ先がこの仕事をしていたので、最初はお手伝いから始めました。それまでやっている仕事とは全く違うので、何も分からない状態で始めました。ハンマーも持ったことないし、釘も打ったこともない状態でした。

荷物が持てないことと、釘がなかなか真っすぐ打てなかったことですね。それまで釘って簡単に打てると思っていたんですけど、全然できなかったので、練習をたくさんしました。

現場の人たちがすごく良くしてくれるので、私もただのお手伝いではなくて、もっと役に立ちたいと思って。
女性だからできない、任せられないというのは嫌だったので、一生懸命に仕事して、資格を取って頑張りました。そしてあっという間に7年が経ちました。

今でも楽しいです。学ぶことがたくさんあるので、すごく楽しいです。

無いです！周りの人も良くしてくれるし、楽しいので、戻ろうとは思いません。

大変ですね（笑）でも、子供たちが私の仕事を理解してくれるので助かります。娘は「お母さんみたいになりたい」って言ってくれます。朝早くても、「いってらっしゃい」と言って手を振って自分を見送ってくれるので、充実しています。

子供と一緒に、キャンプに行ったり、近場の公園に行ってみんなで遊んだりしています。現場も最近週休2日制になっていることが多いので、週末には家族で一緒に遊んでリフレッシュできて、毎日がとても充実していますね。

地図上に残る仕事を出来るってことはすごく幸せなことだなーって思います。
「これお父さんとお母さんが造ったんだよ」って子供たちに言った時に「わぁーすごい」って言われるのはすごく嬉しいです。確かに、色んな仕事にはそれぞれの魅力があると思いますけど、目に見える形に残るこの仕事の良さを伝えたいです。なぜこの業界に入ってくる女性が少ないのかが不思議でたまらないくらい、私は型枠大工が大好きです。自分たちが一生懸命に頑張って造った仕事が、そのまま地図上に残って形になるので、ぜひその魅力を知って欲しいと思います。